「フランスに暮らすピアニストの朝時間」この動画では、フランス在住ピアニスト、石丸裕奈の朝時間をお届けするとともに、何故音楽の道に進んだのか、何故フランスに来たのか、という私のこれまでの人生をお話しています。
⒈ 実は20歳まではバレエ・ダンサーを志していた。
9歳で始めたバレエに夢中になり、高校卒業後は地方から東京の大学の舞踊科へ進学したけれ ど、そこで次第にダンサーは自分の進む道ではないと感じ始める。散々悩んだ末にバレエをやめる決断をする。
⒉ ピアニストを目指したのは20歳の時。「そうだ、ピアニストになろう!」
動画内でお話しきれなかったことを少し。バレエをやめてしばらく放心状態で特に何もせず過ごしていた。何もしたいこともないし、生きている意味ってあるのだろうか?などと思う日々が続いていたある日、当時住んでいた学生アパートに、アップライトピアノが運ばれてきた。初めはびっくりしたのだけど、母がレンタルしてくれたものだった。
そんなこんなでピアノが来てしまったのでピアノのレッスンを再開してみる。そこから3ヶ月くらい経ったある日、「そうだ、ピアニストになろう!」そんな閃きが突然降りてきた。
⒊ 21歳の終わりに渡仏。音楽院のピアノ科に入学する。
外国語は結構苦手なタイプで、どんな外国語もたいして興味が持てなかったが、フランス語だけは唯一「嫌いではない」と思った、というのと学費が安かったというのが2つ大きな渡仏の理由。
⒋ 南仏カンヌのバレエ学校にバレエピアニストとして就職
バレエピアニストとしてカンヌで8年間働き、その後現在働くリヨン国立高等音楽院に移る。
バレエピアニストについて詳しく知りたい方はこちらから⇩
⒌ なぜピアニストの私が作曲をするようになったの?
この部分は動画で触れることができなかったのでここでお話しすると、実はバレエピアニストは即興演奏を多くする仕事で、作曲の知識は即興演奏にとても役に立つ。ということで仕事をしながらカンヌの音楽院で作曲の勉強を数年間したことが作曲をする一つの大きなきっかけとなった。と言っても作曲活動というものをしていたわけではなく、これまではずっとバレエのレッスン曲を作曲していた。
私のバレエレッスン曲を聴いてみたい方はこちらから⇩
⒍ 直感を研ぎ澄ませ、シンプルに自分らしく生きる。
この動画を制作しながら私が感じたことは、私って随分と直感、ひらめきで人生を歩んできたのだということ。実は自分はそんな人間だとは思っていなかった。
でも、人間って頭で考えるより、感じたり、直感を研ぎ澄ませる方が自然とシンプルに自分らしい道を選択して生きていけるのかもしれない。
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